医療情報まとめ
災害時の医療情報をまとめたサイトです。各地の皆様のご無事をお祈りしています。
◎内科のお医者さんが作ったサイト
http://akkie.mods.jp/311care/全般的な医療アドバイス
◎子供のPTSD対応
http://ht.ly/4d67q
◎災害PTSDの専門家が書いた本
「災害とこころのケア」から抜粋
│1.傷つくのは、直接被災した人だけではありません
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被災した個人だけでなく、その地域全体が、災害のショックで
傷つき、マヒに陥ります。
たとえば津波の被害からまぬがれた人も、なじみのある町の
風景や、これまでの日常を失っただけで、打撃を受けます。
地域の行政機関や医療機関も、パニック状態に陥ります。
救助や援助に向かった人たちも、緊張・重圧・ショックに
さらされます。
被災地にいなくても、親しい人の安否についての心配はもちろん、
各地の悲惨な様子に過去の被災体験がよみがえったり、
自分が安全な場にいることに負い目を感じる気持ち、
何もできないことで落ち着かない気持ちなど、かなりの人が
多かれ少なかれ、影響を受けます。
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│2.災害時のストレス反応について
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多くの被災者は、下記のような状態を経験します。
これは「異常な事態に対する正常な反応」です。
【心理・感情】
感情のマヒ・眠れない・恐怖の揺り戻し・不安・孤独感・
疎外感・イライラ・怒り・生き残ったことへの罪悪感 など
【身体】
頭痛・手足のだるさ・筋肉痛・胸の痛み・吐き気 など
【思考】
集中できない・思考力のマヒ・混乱・短期の記憶喪失・
無気力・決断力や判断力の低下 など
【行動】
怒りの爆発・家族間のトラブル・周囲との接触を拒絶する・
飲酒問題・子ども返り など
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│3.ストレス軽減の方法
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次のような方法が有効です——。
もっともよいのは、誰かに体験を話すこと。
互いに話して、聞くのは、非常に有効なストレス軽減法。
話すときは「できごと」「考え」「気持ち」の順にすると
話しやすい(話したくない人は無理をしない)。
感情を抑えない。泣きたいときには泣く。
文章に書く、絵を描くのもよい。
ストレスがあると呼吸が浅くなりがち。深呼吸する。
軽く運動して、身体をほぐす。
親子や家族、友人間でのスキンシップも、緊張をほぐすのに
とてもよい。
日常そのものが大変な時だからこそ、ほんの少しでいいから
自分のための時間を見つけて気持ちが楽になることをする。
自分を責めない。
つらさを一人で抱えこまずに、助けを求める。
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│4.飲酒についての注意
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ストレスを酒でまぎらわすのは危険です。
災害によるストレス反応のひとつに、飲酒の増加があります。
感情的に不安定になっているところにアルコールが入れば、
飲酒のコントロールが失われやすく、極端な行動や、トラブル、
認知の混乱などが起こりやすくなります。
また、飲酒している人の家族は、災害のストレス・周囲への
気がね・飲んでいる人が家族としての責任を果たせない、
という3つが重なって、この上なくつらい思いをします。
アルコール問題を防ぐため、地域にこうした知識を徹底させ、
避難所内は禁酒にすることが大切です。